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法面保護工事の工法

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KSネット掛工

KSネット掛工について

落石の要因となる斜面上の浮き石や転石を「ワイヤロープ」と「アンカー」で既存の位置に押さえ込む工法です。これにより、石の滑動を抑止して斜面の安全を図ります。原位置での「落石予防工法」であり、岩塊の初期滑動を抑制することで、斜面の安全を図ります。また、柔軟性に優れる特殊金網とパラソルピンアンカーを併用することで、より地盤への密着性を高めた工法です。
ワイヤネットと同様に施工による自然地盤への損傷は軽微で、しかも、厚ネット内に土砂等が堆積しやすいため、自然の種子の定着も期待できます。

特徴

①斜面上の転石や浮き石を押さえ込む、落石予防工です。
ワイヤロープ(主ロープ・補助ロープ)と交点部に配したアンカーで、斜面上の岩塊を押さえつけることにより、岩塊の初期滑動を抑止し落石の発生自体を未然に防止します。
また、金網を併用することで、ワイヤ格子目をくぐり抜ける細かい剥離も防ぐ事が出来ます。

②施工性に優れます。
ワイヤーロープ、アンカーなど、使用部材が軽量かつ自在制に優れているため、様々な施工地の状況に適し、広範囲での使用が可能です。

③景観性に優れます。
ワイヤロープおよびアンカーの架設に支障をきたす立木や下草の刈り取りを行うことで施工が可能なので、既存の景観を損ないません。

④表土の流出防止に有効です。
風化斜面を金網で抑えることで、表層の剥離を防止するとともに、特殊金網の厚み内部に、崩れ落ちようとする細かな礫などを貯積するため、降雨による砂礫の流出を防止します。
また、架設部の砂礫の流出防止にとどまらず、架設部上流の移動砂礫を厚ネット内部に、客土として堆積させます。

⑤自然回復による緑化も期待出来ます。
表層の剥離を防止し、また厚ネット内部に砂礫・腐葉土・土砂など客土を堆積させることで、自然種子の定着が安定し早朝の自然緑化が期待できます。

⑥種子吹き付けの下地材としても有効です。
また厚ネット構造のため植生マット・客土種子吹付け工とは相性が良く、併用することにより一層の早期緑化が期待できる。

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